子どもに勉強させようと親が思った場合に、まず指摘されるのが「覇気のない子どもは学力が伸びない」ということを指摘する教育コンサルタントもいます。かつては同年代の子どもたちと群れて遊ぶ体験を沢山したものですが、最近では核家族化によって群れて遊ぶ経験が少なくなっています。「安全と安定」を重要視する親は、子どもにテレビや漫画、携帯型のゲームにのめり込むのを容認しがちです。しかしながら、子ども同士が群れて遊ぶことは、子どもの社会性を養う土台を育てることになります。このような土台なしに、塾通いを強制され、勉強を嫌いになってしまうという悪循環も起こっています。親が安心•安全を第一に考え、子ども同士で遊ぶ機会が少ないにもかかわらず、塾通いをさせられる。そういった子どもは自分の中からわき出た好奇心で長い時間集中したことが少ないので、どんなことでもある程度の時間しか集中できないケースがあります。
特に男の子に関して言うと、小さな頃にたっぷり遊んだ男の子の方が、成績が伸びて大きな成長をする傾向にあるということです。特に、同世代の子どもたちと一緒にできれば自然のなかで遊ぶような遊びです。男の子はこのような遊びを通して、経験を積んで行くのです。
なお、女の子のケースは男の子と違い、身の回りのこまごまとしたことから生まれる好奇心を育ててあげることが大切です。なぜなら、それが将来的に地道に勉強する力のもとになるからです。男の子と違い、習慣化が上手なのが女の子の特徴です。そのため、小さな頃から少しずつコツコツと学ぶ習慣を身につけて行きましょう。そのためには、親が家事をすべてやってしまうのではなく、自分の身の回りのことを自分でこなすこと。「自分のことは自分でやる」を習慣化しましょう。将来的に、それが自分で目標を決め、自分で勉強するという行為につながって行くのです。