近年の大学入試のもう一つの特徴といえば、推薦入試の多様化でしょう。
多くの受験生や、親たちは、次のような勘違いをしています。
「内申点が低いから、推薦入試はダメだよ」「浪人だから、受けられない」「部活に入つてなかったから、推薦入試なんてムリ」
いまは、推薦入試で、高校時代の成績(いわゆる内申点、または評定平均)の基準がなかったり、二浪までの浪人生だったら受け入れる大学は多いのです。
また、高校の部活動に所属していなくても、地域で何か活動をしていたり(伝統芸能やグラブチームなどて個人的な習い事(音楽、美術、芸能活動など)をしていれば、推薦入試で、それを認めてくれる大学もあります(一芸一能入試など)。
さらに、意外と知られていませんが、国立大学や難関私立大学でも、一般の公募推薦入試で定期的に受け入れているのです。
予備校・塾などを活用して、調べれば調べるほど、いろいろな入試システムがあることに驚くはずです。意外な「一足お先」の入学方法があることに気づくでしょう。
たしかに、推薦入試の募集枠は少なくなったところもありますが、推薦入試を新たに採用する大学や学部は増えているのです。
先に述べたように、試験形式でもユニークなものが増えました。こちらも、推薦入試では学力検査の免除を徹底させるように、といった文部省の諮問機関、大学審議会からの通達の影響ですが、一般入試とはあきらかに違った方式を採用する大学が楢唱えました。
その三大特徴は、「書類審査」と「小論文(総合問題)」、そして「面接」です。依然として「学力試験」を行っているところもありますが、多くの大学では、三大特徴を採用しています。