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5年生の算数

塾で教わる受験対策の中で、最も重要なものの一つが算数対策です。特に5年生の時に習うのは、重要な解法ばかりです。ですから各塾は5年生の算数に心血を注いでおり、確固としたシステムが確立されています。その他にも、最終学年になると、志望校に合わせた授業が用意されますし、受験が迫ったシーズンには、追い込みを助けてくれる講座が開設されます。いずれも実用的で、本番の試験の点数に直結するものばかりです。

 子どもたちにとっても、恐らく4年生の時とは雰囲気が異なって見えるはずです。5年生になると、講師の顔つきが変わるため、勉強に対して真剣に向きあわなければならないことに気付き始めます。もちろん6年生のように過度のプレッシャーは掛かっていないでしょうが、ルーティンを形成するのに苦労するはずです。4年生の時は多少怠けても許されていたわけですから、勉強の大変さを改めて知るようになります。もちろん問題の難易度も徐々に高くなっていきます。そうした中で、ドロップアウトしてしまう子どもがいるのも事実です。塾にとっては残念なことですが、子どもによって耐えられるプレッシャーは異なりますから、止むを得ません。残った子どもたちは、とにかくそのルーティンをこなせるだけの精神力があるわけですから、後は塾のノウハウに期待が集まります。実は面白いデータがあり、中学受験に成功した子どもの90%は大手の塾に通っていたというのです。つまり、ノウハウの蓄積が、その塾の能力であることは間違いなさそうです。合格実績のアピールの仕方は色々あるでしょうが、大手に絞ってから選ぶのも悪くないでしょう。現実は大手が独り占めしているのも頷けます。

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