大手の塾であれば、様々な情報が飛び交っており、塾から直接資料を取り寄せることも出来ますし、インターネット上で確認することも出来ます。ネット上では教育関係者がそれぞれの塾の特徴を解説しており、それを参考にして自分に合った塾を選ぶことが出来ます。それに対して個人塾は、客観的な評価が乏しく、ネット上の情報としては、HPの謳い文句くらいしかありません。口コミが載っていることもありますが、あまりに小規模な塾の場合、口コミさえ1件も見当たらないことが珍しくありません。最終的には、保護者自ら情報収集した上で、幾つかのポイントに関して分析する必要があります。
そのポイントとは、一つにはカリキュラムの充実度です。カリキュラムがいい加減な塾であれば、安易に入塾すべきではありません。一番信用できないのは、個人塾でありながら、カリキュラムの質の高さをアピールしているケースです。個人のレベルで大手を凌ぐカリキュラムを編成できるはずがないからです。現実的な方策としては、大手の教材を活用する事しかありません。その教材すら用意していないようであれば、受験には向いていない塾だと判断した方が良いでしょう。
二つには、合格実績の推移です。大手とは異なり、実績は毎年大きく変動するのが個人塾です。従って、実績の算出の仕方も含めて、その詳細を確認する必要があります。酷い例としては、優秀な数人が多数の学校を受験して実績に貢献していることがあります。最低でも数年分の実績をまとめて評価することをお勧めします。そうでもしなければ、その塾の真の実績を知ることはできません。大手塾との比較の仕方は簡単です。大手とは在籍人数が全く異なりますから、大手の人数分に当たる年数の情報を収集すれば良いのです。