進学塾に在籍していて難関中学高校に合格すると塾側は、合格した生徒に合格体験談を書いてもらいます。
その合格体験談を広告または入塾案内のパンフレットに掲載することがあるのです。その体験談と一緒に講師の対応の良さや、環境・教材の素晴らしさなども書かれています。
これは実際に合格した生徒の生の声をですから、もしかしたらこの塾に入れば、あの学校に入れるのではないか…と思わせるには、とても効果的なのかもしれません。
そんな体験談など口コミに惑わされてしまう消費者の心理を上手くついた営業戦略ともいえます。
これは塾業界だけではなく化粧品や美容健康食品の販売であり、よくチラシでも目にすることがあるかと思います。
当然ですが体験談に書かれている内容は、作り話でも過大された話でもありません。
塾の規模が大きければ大きいほど講師の人数も多くなり、 その中には様々な講師がいます。
そしてその授業を受けていた生徒も いろいろ生なのです。
生徒にしても第一希望の学校に合格を手に入れるまでは、色々な苦難があり、講師や塾に対してもある程度の不満はきっとあったはずです。
ですが目標の第一希望の学校に合格できたとなると、そのようなことは薄らいでしまう生徒も少なくないのかもしれません。
合格体験談を見てみると、どのような努力をしたかの話よりも、質の良い講師の話や、〇〇塾を選んでよかったなどの話の方が大きくしめているようにも思えるかもしれません。
そしてそのような合格体験談を書いているのは、上位といわれる中学高校に合格した生徒だけであり、その塾には惜しくも第一希望の学校の合格を逃してしまった生徒が確実にいるわけであり、良い話だけが生徒全員の声ではないことを頭において参考にしてみてください。