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塾の得意分野

 塾の得意分野を考える上で参考になるのは、最難関校、難関校、上位校、中堅校といった区分です。つまりどのレベルの学校の入試対策に強いのかが、その塾の最大の特色と言えるのです。そしてこの得意分野に関するデータは合格実績を見れば分かるのですが、特定の年度に限らず、経年変化を見るようにしましょう。そうすると、それぞれの塾の規模や最近の成長、鈍化まで見て取れます。一般に、受験生の合格校数は2.5と言われていますから、実数しかデータが無い場合は、それを使って割合を算出することも出来ます。実数が高くても、割合が低いケースも考えられるので注意しましょう。

 首都圏の某塾は、最難関校の6割の出身校とされており、トップレベルの子どもはそうした塾を選択することになります。しかし今後はそのような単純な話で終わらない可能性があります。というのも、その「最難関校」という定義自体が揺らぎ始めているからです。実は首都圏に限れば、最近は御三家に加えて、有名大の付属校が人気を博しています。東大一強が少しずつ崩れ始めていることから、徐々に私大を見据えた動きが出始めているのです。

 ところで、塾がアピールする合格者数については、色々気を付けなければならない点があります。例えば某塾では「上位校」の合格者数を打ち出してアピールしているのですが、その数の大半を、1校の大量合格が占めているケースがあります。たとえ上位校であっても、ある年度の入学試験で競争率が極端に下がることもあり、一概には合格者数を信用することが出来ないのです。それ以外にも合格者数には色々な影響が及びます。よく見られるのは、併願の問題です。過去は併願できなかった学校が、突如入学試験日を変更したことで、受験できるようになるケースもあるのです。

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